W650で行く。四国、九州ツーリング 5日目 最終話 ”さよなら九州”

久住高原を走りだし一般道をフラフラと走っているとあっという間に新門司に着いてしまった。

出港までは2時間あったのでまた近くのスーパーに寄って買い出し

お酒とおつまみを買う


フェリー乗り場に戻って乗船手続きを済ませたあと

バイクに載せたままにする荷物と船内に持ち込む荷物を分け

そんなことをしていると乗船時刻になった


案内の人達に従ってバイク乗り達も一斉にフェリーに乗り込んでいくが

出発の時のような明るい笑顔の人が少ない

みな、少しさみしそうな顔に見えた


帰りは雑魚寝部屋ではなく寝台を取っていた

荷物をドサッとベッドに置く


その後、甲板に出て出港を待った。

ふと、にぎやかな声がする方を向くと甲板から紙テープを投げていた

昔、テレビなどで見たような光景が見れて嬉しい


とうとう出港

徐々に九州の陸地が離れていく

まだ時間は16:30と早かったので

そのまま甲板の上で九州の地図を広げ、指で走った道をなぞり

記憶をたどる。


そのうちに日が落ちてきた


西に日が沈んだ頃、東の空にはうっすら見えていた月が輝きはじめる


潮風がダンダンと肌寒く感じ始めたので部屋に戻って

1人でお酒を飲んだ

疲れも溜まっていたのかフェリーの心地よい揺れのせいか

すぐに眠ってしまった。



昔、僕が10代だった頃、色々と思い悩んだりして

スーパーカブ50にテントと寝袋を積んであてもなく中国地方→四国→九州を一ヶ月間、野宿の旅をしたことがあった。

今、考えると全然大したことをしてないんだけど

小さな世界しかしらない当時の僕にとっては大冒険だった。

旅の途中では

野犬に襲われたり

知らない人にご飯をおごってもらったり

すごい田舎でエンジンが故障して、炎天下の中カブを何キロも汗だくで押して歩いたり


まぁ色々とありました。


九州は当時すごく感動した事を覚えていたんだけど

今回その時と同じ道を走りながら思ったことは

(しょうもないことで悩んでいたんだなー・・・)って事だった。

あれからもう約20年

こうしてバイクに乗って当時の記憶を思い出せたのは

バイクのおかげかもしれません。



さよなら九州

ありがとうW650



2013年夏 九州ソロツーリング

おしまい。





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